マルゼニアンの彰往考来

日本橋丸善を愛する私の大切な「宝箱」

2020-01-01から1年間の記事一覧

「 共立学校 」に通った丸善にゆかりある人々 〜佐野 鼎に協力し「 志 」を後世へと繋いだ 加賀藩御用商人・辻 金五郎と茅野 茂兵衛

時は明治20年代。 このころの日本橋界隈は 竹久夢二関連本で 人気を博した「 春陽堂 」 大橋佐平の「 博文館 」 徳富蘇峰の「 民友社 」と 出版の中心街としての賑わいがあった。 大通りといっても いまよりずっと道幅は狭く 向こう側の人と会話ができるほど…

<丸善にゆかりある医師たち 1 > 早矢仕有的に実地医学を学んだ医師・近藤良薫とその兄・近藤坦平 〜医学の道を諦めた曾祖父が子孫へと託した夢

明治42年(1909年) 10月14日(水)朝のこと。 丸善に入社し2年半を迎えた 五十嵐 清彦は人待ち顔で 「 新橋停車場 」に佇んでいた。 ▶︎ 旧新橋停車場(明治5年開業) 設 計;Richard Perkins Bridgens 彼が1人待っていたのは 故郷・岡崎からはるばる やって…